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  • 野田竜太郎展 『愛すべき怪物たち』

  • 野田竜太郎展 『愛すべき怪物たち』



野田竜太郎展 『愛すべき怪物たち』

私がまだ学生だった頃、毎晩のように安い紙にボールペンを使って異形のものを描いていた。それは心の中にある不安のようなものを、描くことで落ち着かせようとしていた様に思う。そのせいか当時の怪物たちの目は暗く重いものが多い。不気味な生き物たちばかりだったが、それでも私にとっては自己肯定の為のかわいい分身であった。
 それから20年。いまだに気づくとスケッチブックやノートに異形のものたちを描いていたりする。だが前に比べると怪物たちの表情には愛嬌がある様な気がする。個人的な感想なので他人から見ると別の意見も出るかもしれないが、怪物たちも私の中で怒ったり、悲しんだり、諦めたり、笑ったり、夢見たりしながら成長しているのかもしれない。
 今回この個展をするにあたって中尾さんから怪物をテーマにしてはという案を頂いたのだが、考えてみるとこれまで怪物を前に打ち出して展覧会をしたことがほとんど無かったことに自分でも驚いた。内側から見た私の怪物たちは愛すべき生き物であるが、外側から見た怪物たちはどのように映るのだろうか。

野田 竜太郎 Ryutaro Noda

1976 熊本市生まれ
1994 熊本県立第二高等学校 美術科 卒業
1999 九州産業大学 芸術学部 美術学科 絵画コース 卒業
熊本県美術家連盟会員、尚絅大学非常勤講師 熊本市在住
●個展
2007 野田竜太郎 心象の世界展(ギャラリー楓/熊本市)
2009 野田竜太郎の現在2008-2009(ギャラリー楓/熊本市)
2009 野田竜太郎展 犬の寝言(画廊喫茶三点鍾/熊本市)
2011 野田竜太郎展 日々のカタチ(古民家ギャラリー百花堂/熊本県山鹿市)
2012 見えないカタチ 野田竜太郎展」ギャラリー楓)
2015 野田竜太郎展(無鄰館ギャラリーROUTE66/群馬県桐生市)グループ展、団体展
2003-2014 臨川水墨画協会展
2006-2015 NAU21世紀美術家連立展(~09 東京都美術館、~15 国立新美術館)
2006-2015 パンゲア。展(熊本県立美術館分館)
2008-2012 KAG展(熊本県立美術館分館)
2008 (熊本県美術館分館)
2010-2012 版人―はんびと―(熊本県立美術館分館)
2014-2015 四つ葉展(村岡屋ギャラリー)
●企画展
2006 ARS Kumamoto アルスクマモト―熊本力の現在(熊本市現代美術館)
2012 アーティスト・インデックス scene2(熊本市現代美術館)
2013-2014 「組曲 展覧会の絵」(13.5.1.-13.5.6.天聴の蔵/熊本県山鹿市、13.10.26.MORRICONE/熊本市、14.4.23.日本福音ルーテル教会/熊本市)

会期 /2016年7月23日(土) ~ 7月31日(日) 11:00~19:00 [会期中無休]
お問い合わせ / なかお画廊 熊本市東区佐土原1-13-2 TEL 096-368-9562

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