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  • 上野 洋嗣 展 『Vision』

  • 上野 洋嗣 展 『Vision』



上野 洋嗣 展 『Vision』

「Vision:視力、視覚、(学者・思想家などの)洞察力、先見の明、(政治家などの)未来像 、ビジョン、(頭に描く)幻、幻想、夢、(宗教的な)幻影、画像,映像. 展覧会タイトルの通り写実的でありながらも幻想的な、夢の中にいるような非現実的 な世界を感じさせたいと思っています。
ですのでモチーフは実際にある風景などが元 になってはいますが正確な再現を目指しているわけではありませんしモチーフの持つ 魅力を引き出すとかそういうのが目的でもありません。
世界に実態はありませんから 目の前の現実を写し取ろうとはしていません。モチーフはあくまで「絵」を描くため の口実、もしくは絵作りのための構成要素です。描かれている場所は実際に存在しま すが、なるべく特定の場所だと分からないように描くことが多いです。
とはいえその 場所が自分にとって全く無意味な場所というわけでもありません。
絵を描く前に作品のイメージが出来ておりそれにあった場所を探すときもあれば、偶 然発見した場所に感覚的な面白さを感じて絵にする場合もあります。
また取材が便利 なため身近な場所を取材することが多いです。
学生時代から写実、具象による表現をしてきましたが具体的なモチーフからの方が作 品イメージが浮かびやすいようです。
感性にダイレクトに訴える独特の雰囲気、世界 観、を具象的なイメージから引き出せればと思います。 普段見慣れた風景も視点、構図、色合い等のニュアンスのさじ加減で、変容し異質な 他の場所に見えたりします。
制作の際にはこういった要素を自分のイメージに沿うよ うに調整しながら描きます。
画面の一部にぼかしを入れるのもそういう絵作りのテク ニックの一部です。
ぼかしを入れるのは特別珍しい方法ではありませんが画面にメリ ハリを与えたり画面上での視線をボケ→ピントへと動かすことができます。
また絵画が「像」であることを示し、単なる視覚的イリュージョンから解き放つこと ができるのではないかと考えています。
なるべく作品を変にメッセージ性のあるものにしない、もしくは直接的なメッセージ 性は持たせないようにしています。
みんなある程度のことは考えていますし、自分の 成長とともにメッセージが安っぽくなっていく感じがするからです。
とはいえ芸術は世界を写す鏡ですから自分の置かれた環境、時代、思想が自然と作品 に反映されればと思います。

【上野 洋嗣 プロフィール】

1984年  熊本県熊本市生まれ
2007年 雪梁舎フィレンツェ賞 佳作
2008年 崇城大学大学院芸術研究科修士課程修了
     第8回 パンゲア。展(熊本県立美術館分館)
2011年 個展「上野洋嗣展」(コレクションOMO・熊本)
2012年 第21回「英展」(田川美 館・福岡) 招待出品
2013年 シェル美術賞展2013 入選(国立新美術館
2014年 Prologue X 2014(ギャラリーアートポイント・東京)
2015年 損保ジャパン日本興亜美術賞FACE 2015入選
    LAVORO7 (崇城大学ギャラリー)

他グループ展等多数

New Year Selection 2015(ギャラリーアートポイント・東京)

会期 /2016年5月28日(土) ~ 6月5日(日) 11:00~19:00 [会期中無休]
作家在廊日/5月28,29日/6月3,4,5日
お問い合わせ / なかお画廊 熊本市東区佐土原1-13-2 TEL 096-368-9562

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